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歯科医院でよく使われる局所麻酔薬
薬品名 |
成分 |
キシロカイン注射液「2%」 エピレナミン(8万分の1)含有
(塩酸リドカイン) |
血管収縮薬 : エピネフリン 保存薬 : パラオキシ安息香酸メチル |
オーラ注 (塩酸リドカイン) |
血管収縮薬 : 酒石酸水素エピネフリン 保存薬 : なし |
シタネスト (塩酸プロピトカイン) |
血管収縮薬 : 酒石酸水素エピネフリン 保存薬 : パラオキシ安息香酸メチル |
シタネスト-オクタプレシン (塩酸プロピトカイン) |
血管収縮薬 : フェリプレシン 保存薬 : パラオキシ安息香酸メチル |
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アナフィラキシーショック |
- 局麻薬によるアレルギー反応で怖いのは即時型(アナフィラキシー型)です。薬剤投与後数分で胸の苦しさを訴え、紅斑、蕁麻疹などの皮膚症状とともに嘔気、嘔吐、下痢などの消化器症状が認められる。さらに、喘息様症状、喉頭浮腫による気道閉塞を来たし、ついて循環器症状が出現する。顔面蒼白、動悸、頻脈、不整脈などが見られ、意識喪失と心停止に至る。
初期症状が出たときに太い血管の確保、酸素、人工呼吸、気管内挿管、エピネフリンの皮下投与の対応が必要である。
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実際には |
- キシロカイン(塩酸リドカイン)のアレルギーは1%未満、数万人に一人と言われ、極めて可能性が低いと言われている。アレルギーがある場合も、麻酔薬に含まれている保存薬であるパラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)が原因であることが多いといわれている。このメチルパラベンは化粧品の代表的な防腐剤の一つであり、石油製品である。
- 異常を起こした症例の多くは、アナフィラキシーショックではなく、神経性ショック、エピネフリンの過量反応、過呼吸症候群であろうと判断されることが多い。
- エピネフリンは投与量が増えるにしたがい、脈拍の増加、血圧の上昇、心拍出量の増加が現れる。症状は個人差があり、心悸亢進や息苦しさ、不安、興奮、ふるえ、顔面蒼白、頻脈、血圧上昇が見られる場合がある。
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アレルギー検査 |
- ブリックテスト<スクラッチテスト<皮内テスト、この順に反応が強い。皮内テストでは、全身アナフィラキシー反応が出て危険な場合がある。
- リンパ球刺激試験(DLST)。血液を取り、体外で検査するため安全である。保険がきかない。
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その他・局所麻酔中毒(通常量の浸潤麻酔では生じにくい) |
- 脳循環での局所麻酔薬血中濃度の上昇により起きる。
- 刺激症状(頭痛、興奮、顔面紅潮、頻脈、血圧↑)
→抑制症状(意識障害、徐脈)
- 対応としては気道確保、O2投与
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